猫の口内炎はとても、厄介です。腫れ、痛みが伴い、食餌もとれなくなって
しまいます。
通常の治療は、抗生物質、抗炎症薬、サプリメント、インターフェロン療法
などの治療があります。完治はないにしても、一時的な強い炎症を抑える事
は可能です。しかしながら、痛みが薬を使っても落ち着かない、投薬の頻度
が増えて大変な場合の選択肢の一つに全顎抜歯という外科治療があります。
この治療は、前方の犬歯、切歯を除く歯を全て抜く治療になります。
手術後の完治成績は70%と言われていますが、飼い主さんは健康な歯を
抜くのはかわいそう、ご飯が食べれないんじゃないかと言われる方も多いです。
奥の粘膜が腫れると、猫の尖った歯は、その粘膜部をグサグサと刺激し、
強い痛みと炎症を強くしていしまいます。ご飯に関しては、問題なく食べれる
ようになります。
当然、色々な治療と、方向性をしっかり飼い主さんとお話しした上で
じっくり考えてもらう治療だと思います。
抜歯後写真「下顎」