犬の乳腺腫瘍は年齢、犬種、サイズなどによって変動するものの
比率は小型犬で約25%、中大型犬で58.5%の割合で悪性腫瘍の
可能性があります。猫では80〜90%が悪性腫瘍の割合になります。
治療法は第一選択が外科手術になります。(炎症性乳癌を除く)
また摘出方法も部分摘出〜全摘出になりますが、飼い主様と
話をして、ご理解していただいた上で手術を行います。
術後は病理検査に送り、良性か悪性かの判別、悪性度の評価、
脈管浸潤の有無、リンパ節への転移がないかを明確にし、
その後の治療を行なっていきます。
※乳腺腫瘍は早期避妊手術により、その発生を抑えることができます。
写真は片側全摘出を行なった、わんちゃんの画像です。術後
術後1週間
術後2週間
通常、広範囲で乳腺を摘出する場合はドレーンチューブを留置し、3日
ほどで抜去します。(術後は漿液が溜まることがあるので)
抜糸を行うのは術後7〜10日ほどになります。