新発売のちゅ~るのお話しの前に…
2021年、猫の腎臓病の治療薬の研究に全国から
多額の寄付が寄せられたことを覚えていらっしゃるでしょうか?
治療薬が完成したら、
ねこちゃんの寿命が30歳になるかもしれないと話題になりましたね!
新発売されたちゅ~るも、その研究に少し関係した商品となっております。
🐱猫用 L-シスチンちゅ~るタイプ forAIM🐱
『腎臓の健康維持に配慮した』ものになっております。
ただ、ほかのちゅ~ると違い…味が付いていません。
お好きなちゅ~ると混ぜてあげてください🐟🍖
今腎臓病の治療をしているねこちゃんも
腎臓病の予防としても食べていただけるちゅ~るになっております。
新発売のちゅ~るがどのように
腎臓の治療薬の研究と関係しているか、お話しさせていただきますね!
長くなるので、ご興味のある方はどうぞ↓↓
🔹そもそもどんな研究なの?
宮崎徹先生(一般社団法人AIM医学研究所代表理事・所長)が
『AIM』という血中に存在するタンパク質を発見しました。
そのAIMが腎臓病やそのほか病気の治療に役立つのではないか、と
研究・開発に取り組んでいるようです👨🔬
🔹AIMって?
AIM(エーアイエム)とは、血中に存在するタンパク質です。
通常AIMはIgM(アイジーエム)という抗体の一種と結合し、
不活性状態で血中に存在しています。
AIMは体内のゴミとなる
・壊れたタンパク質
・死んだ細胞
・死んだ細胞から放出されている炎症物質 など
を見つけるとIgMから離れ、そのゴミと結合します。
その後、ゴミに結合したAIMが目印となって、
マクロファージなどの貪食細胞(どんしょくさいぼう:ものやゴミを食べる細胞)が、
AIMごとゴミを食べて掃除してくれます。
しかし、ねこちゃんはIgMからAIMが離れず、目印となれないため、
腎臓の中の細い管にゴミがたまってしまい、腎臓病の原因となってしまいます。
🔹新商品のちゅ~るは何がいいの?L-シスチンって?
今回新発売したちゅ~るには、残念ながらAIMは配合されていません。
当院だけでなく、現在AIMと記載されているフードやおやつにも配合されていないようです。
今回の新発売されたちゅ~るは
『L-シスチン』というアミノ酸をとってAIMを活性化させよう!というものです。
また、ねこちゃんの必須アミノ酸のタウリンも配合されています👀✨
当院でも取り扱いのある低リン・低ナトリウムのちゅ~ると一緒にあげて
腎臓病の予防もしていくのもいいかと思います😸