椎間板ヘルニアはダックスフンドに多く、続いてビーグルや
コッカー・スパニエルが好発犬種とされています。
椎間板物質が脊髄神経を圧迫し、疼痛、麻痺を引き起こします。
繊維輪が断裂し内側の髄核が突出して脊髄神経を圧迫するHansenⅠ型
繊維輪が変性、肥厚を起こし脊髄神経を圧迫するHansenⅡ型に分類
されます。
その中で重症度評価としてGradeでわけられます。
Grade1:疼痛
Grade2:歩行可能な不全麻痺(フラフラ歩く)
Grade3:歩行不能の不全麻痺
Grade4:歩行不能な全麻痺、自力排尿不可
Grade5:歩行不能な全麻痺、自力排尿不可、深部痛覚の消失
症状や進行度、また飼い主さんとお話しして内科治療、外科治療
を選択していきます。
椎間板ヘルニアは診断が非常に重要な病気です。
当院では、脊髄造影検査を行っていますが、脊髄梗塞、脊髄腫瘍
、原因場所の特定できない多発した椎間板ヘルニアなどは脊髄造影
検査では判断できないことがあるため、CT、MRI検査が必要になる
場合があります。
その場合、信頼のできる病院へ、ご紹介させていただいています。
脊髄造影検査
手術画像
摘出した椎間板物質